良書を紹介します。トム・レイナーによる「私は教会のメンバーです」（原題：”I Am a Church Member”）です。冒頭の推薦の言葉にあるように、良い牧師になるための本は数多くありますが、良い教会メンバー（教会員）となるための図書はほとんどないように感じます。そのような時代に、この本が出され、多くの方々が手に取って読まれたということは、それだけ多くのクリスチャンが、教会メンバーとしてどのように教会と関わるべきか悩み、試行錯誤しているということではないでしょうか。良いクリスチャンとしての生き方と良い教会メンバーとしてのあり方に大きな違いがあるわけではありませんが、教会に何を求めるか、という姿勢において、多少の違いがあるように思えます。
著者のトム・レイナーはそのようなクリスチャンたちのために、聖書のみ言葉を根拠に、教会との健全な関わり方について教えています。彼は教会のメンバーになることを、カントリークラブのメンバーになることかのように誤解している方々がいらっしゃることを鋭く指摘し、そのような期待を持っていては、いずれは教会に失望し、教会を離れてしまうのだと言います。つまり、教会に来ていろんなサービスを受けることを期待していると、躓くのだということです。より健全な教会員となるために必要な6つの要素を、１章ずつに割り当てて、丁寧に、かつ、わかりやすく物語っています。
気になる続きは、教会の図書コーナーから本書を手に取って読み進めてみてください。一年を振り返りつつ、新しい年に備える今の時期、教会員としての自分自身の姿を再確認してみてはいかがでしょうか。