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牧会コラム

#105 クリスチャン映画『ファイヤー・ストーム』の勧め

家族で楽しめる良いクリスチャン映画を一つ紹介します。『ファイヤー・ストーム』(原題:Fireproof)という映画です。この作品は、信仰の物語を題材とした映画を専門に制作しているKendrick兄弟による作品で、アメリカと世界において商業的に大きく成功した映画でもあります。近年、クリスチャン映画としてこれほど大衆に受け入れられた映画は他になかったのではないでしょうか。どうしてこれほど多くの人々に愛され、受け入れられているのでしょうか。それは、現代の多くの人々が抱える家族・夫婦の葛藤を信仰によって克服していく主人公の姿に共感できたからではないかと思います。物語のあらすじをご紹介します。

 「妻との関係に悩みを抱えるケレイブ。彼は優秀な消防士であった。どんな状況下でも仲間は絶対に置き去りにしない、それが彼のルールだった。消防現場では様々な苦難が襲いかかる。何度も命を落としかけても勇敢に炎に立ち向かうケレイブ。家庭生活に悩みながらも、彼は様々な苦難をどう乗り越えていくのか?」(Amazonプライムより抜粋)

 主人公ケイレブは信仰深い両親の元で育てられましたが、彼自身はまだ神様の存在について疑いを持っていました。そんな彼は優秀な消防士ではありましたが、夫としては最悪でした。妻キャサリンに関心を寄せるより、ヨットを買うためにお金を貯めることが唯一の楽しみ。忍耐の限界に達したキャサリンは離婚を申し立て、ケイレブはショックを受けます。周りの暖かな眼差しによってケイレブは自分の問題に直面しつつ、信仰を見出す旅程を歩み始めます。

 自分自身の問題を見出し、認め、解決するために取り組むことは大きな苦しみを伴うものです。とりわけ夫婦や家族のことであれば、周りの助言に耳を閉ざしがちです。問題を乗り越えるためには、イエス・キリストとの出会いが必要であることを、この映画は丁寧に物語っています。所々に織り込まれたユーモアもお見逃しなく!今週はご家族で映画はいかがですか?