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牧会コラム

#103 宣教大会の恵み

毎年の10月、肌寒く、天候が不安定なこの時期に宣教大会を行って来ました。三重県開拓のことを覚え、祈り、捧げるこの大会は今回で7回目を数えています。いこいのある教会が与えられてから、教会の芝生の上で行う大会は今回が3回目となります。前の2回はともにひどい雨の日で、天幕を雨が叩きつける音を聞きながらの集いとなっていました。2回の大会を経験しながら、天幕さえあれば、雨でも晴れでも大丈夫なことがわかりました。どんな天候であっても、三重開拓の喜びと感謝を分かち合うことをやめることはできないと、改めて確信するひと時となったと思います。

 そのような2021年の宣教大会は、現場に30名の参加者とZoom上には20組(複数の教会参加)の参加者が与えられました。三重県開拓への関心が薄れてしまうことは懸念されるところではありますが、それでも大会を続けていくことに重要な意味があると思います。

 その意味について、倉沢正則(東京基督教大学)先生は、神様のみ言葉から鮮明に語られました。「私たちは誰なのか?」という問いに対し、ヤコブの手紙第一2章9節のみ言葉に「選ばれた種族、王である祭司、聖なる国民、神のものとされた民」であることから、私たちのクリスチャンとしての存在を示されました。私たちは、神様から選ばれた特別な民であり、そして、特別な使命をもっているのだということが語られました。分断された世界において、私たちは何をすべきでしょうか。最後に引用された聖書箇所が脳裏に鮮明に焼き付きました。「収穫は多いが、働き手が少ない」(マタイ9:37)と言われた主は、宣教大会を通して、三重県にはまだまだ収穫が多く広がっていて、一人でも多くの働き手を主が送ってくださり、収穫に用いてくださるようにと願うひと時となったと思います。

 ぜひ、この言葉を覚えて、熟した実が広がっている魂の畑において、主の収穫の手として忠実に仕えつつ、主の素晴らしさを証する信仰を歩みたいと、献身を新たにしましょう!