カテゴリー
牧会コラム

#95 教会員となることの意味について

本日の入会式を通して、Y兄とS姉が正式な教会員として迎い入れられます。1年半という長い時間をかけて、互いのことを知り、いのちの道の学びを持って信仰の方向性を調整し、主日礼拝への参加を通してお二人の偽りのない誠実なクリスチャンとしての姿を確認することができました。ここで、教会員となることは何を意味するのかについて考えたいと思います。

 ①教会の家族になることを意味します。家族は良い時も悪い時も共にそれを乗り越えていきます。苦しみも悲しみも共に味わい、慰め、励まして前に進みます。教会の家族となったことで、誰よりも互いのことを覚え、祈り、励ます共同体となるように尽くします。同じ神様を「父」と呼ぶ子どもたちとして、手を繋いで、共に支え合いながら信仰を歩んでいきます。

 ②信仰において一つとなることを意味します。一般的な家族は血縁関係で繋がっています。教会の家族は、イエス・キリストを信じる信仰によって結ばれた信仰共同体です。なので共同体内の信仰の一致が大事です。教会員の務めは、教会を自分の信仰に合わせようとするのではなく、自分を教会の信仰に合わせることで一つの信仰告白を持った共同体を作り上げることです。

 ③責任が伴うことを意味します。教会員は、教会が存続し続けるために、また、魂と弟子作りの使命を成し遂げていくために、教会に仕え、さまざまな奉仕を担い、精一杯献金を捧げることで教会の必要が豊かに満たされるように努めます。それには大きな責任が伴います。また、教会外においても自分はクリスチャンの代表だという自覚を持ち、責任ある行動をします。

 ④祝福の管となることを意味します。クリスチャンは、キリストのからだなる教会に接木されることで良い実りを得ることができます。教会員としてしっかりと教会に繋がっていることで私たちは神の子どもとしていただくべき祝福に与り、さらには、隣人へと愛を分かち合うことができるのです。大きな祝福を期待しつつ、責任ある行動をする教会員となって参りましょう。