いのちの道の学びには次のような質問をする所があります。「祈りにおいて、祈る時間と祈る内容のどちらの方がより大事だと思いますか?」 すると、ほとんどの方々が「内容」の方が大事だと答えます。いのちの道の学びにおいては、正解は「時間」だと教えます。初めてそう教わる方はきょとんとなってしまいます。どうして、内容ではなく、時間の方がより大事でしょうか。いっしょに考えてみましょう。
①私たちが信じる神様は全知なる神様です。ということは、私たちが祈ろうとしている内容はすでにご存知だということです。それなら祈る必要がないのではないかと思われるかもしれませんが、神様は私たちの意思による語りかけを待っておられるお方です。主の御名を賛美し、隣人のためにとりなし、必要を与えてくださるように祈り求めることを願っておられます。大事なのは、装飾の華やかな言葉ではなく、着飾らない、実直な言葉で語りかけるということです。 ②関係の深まりには時間がかかります。お付き合いをしている男女は多くの時間を共に過ごすことで相手のことをよりよく知っていきます。その関係の発展と深まりが結婚につながるということですね。夫婦になってからも一緒に時間を過ごさないと疎遠になってしまいます。関係の深まりは、一緒に過ごした時間に比例していると言っても良いでしょう。神様との関係を深め、主を知っていくためには、祈りの交わりの時間をたっぷり取る必要があります。 ③献身を表します。神様と交わるための祈りの時間をより長く取るためには、空き時間を利用することはできません。1日24時間のうち、祈りの時間を聖別しなければなりません。それは、神様への献身を意味します。最初から長い時間は難しくても、10分から20分へ、次は30分へとちょっとずつ増やしていくことも良いでしょう。忙しく、あっという間に過ぎゆく1日のうち、天の父と交わるひと時を聖別して、関係をより深め、祈りの喜びを味わっていきましょう!