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牧会コラム

#92 信徒リーダーが仕える家の教会

家の教会では「牧者」と呼ばれる信徒リーダーが「牧場」という小さな群れに仕えます。信徒リーダーと聞くと、相当な聖書知識があって、長〜い信仰歴を持っていて、社会的な地位とカリスマ的リーダーシップのある方をイメージされるかもしれません。家の教会における信徒リーダーに求められることは、実は意外とシンプルなものです。

 ①「仕えようとする心」が必要です。牧者は牧場メンバーとVIPに仕えることでイエス・キリストの福音を分かち合います。新約教会がそうしたように、毎週家で集まって、食卓を囲むことでイエス・キリストを想い、日々の恵みを分かち合います。牧者はそのための場を提供し、食事を準備し、祈り備えることで牧場がスムーズに開かれるように励みます。教会家族のために祈り、VIPのニーズに耳を傾けるしもべの心を持っているかが大事なのです。②「誠実」であることが求められます。牧場は基本的に毎週開催されます。毎週そのような集いを持つことは結構な体力が必要ですが、それ以上に求められるものが牧者の「誠実さ」です。主のしもべは、自分が仕えたいと願うときにだけ奉仕するものではありません。牧場にたくさんの人が集まる日にも、誰も来ないときにも牧場を開き続けるには、主の前で誠実なしもべとしての姿勢が求められます。③最後は「隣人との関係」が良いかが問われます。教会では良いクリスチャンとして振る舞うが、住んでいる家の近隣の住民からはいつも文句を言われるような人は牧者に相応しくありません。隣人には家族を含みます。家族にとっても良い父母として関係を丁寧に築き上げている人であることが求められます。

 こうしてみると、牧者には「能力」よりも「品性」が求められることがわかります。牧者になるには11月に開講される「信徒セミナー」(松原聖書教会)へ参加し、牧者となるに必要な学びをします。教会と牧場に牧者として仕えたいと願う方々は、セミナー参加のため祈り備えてはいかがでしょうか。