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牧会コラム

#80 「全能神」異端に注意しましょう

教団内のある教会では「全能神」という異端に入信してしまった姉妹がいたことがわかりました。その教会ではこれを重く受け止め、周辺の教会に注意喚起しています。良い機会なので、「全能神」という異端について学びましょう。

 全能神の最高権力者は中国黒竜江省阿城市出身の趙維山で、1989年に全能神教会の前身である「永源教会」を設立しました。彼の教会は中国当局に摘発され、趙は江南省に逃亡、93年ごろからは全能新教会の名称で活動を行ってきました。趙は、中国の再臨したキリストを女性の楊向彬だと祭りあげ、この人物こそ「全能神=神」としました。趙は事実上の最高指導者として大祭司を名乗っています。中心的な教えは、聖書の終末論に特化し、「悪」は中国共産党であり、神側は全能神だとし、悪を打倒することが「終わりに日」の教えだと広めました。世界で信者数は300万人以上いると推定されます。(一部異端・カルト110番の記事より抜粋)

 再臨のイエス・キリストは稲妻のように(ルカ17:24)、また天のラッパとともに天から来られます(Ⅰテサ4:16)。中国の田舎の街にひっそりと現れることは決してありません。終末論を取り上げ、不安を煽って入信させるのはキリスト教系異端の典型的な形です。

 全能神に入信したその姉妹は自身の正体を伏せて教会にしばらく通い続け、教会を離れてからは教会員や過去に関わりを持った周りのクリスチャンらに連絡をしては全能神へのお誘いをしているとのことです。

 異端の巧妙な伝道にはヘビのような知恵を持って対抗しなければなりません。サタンは常に主の子どもたちを飲み込もうと狙っているからです(Ⅰペテ5:8)。一人ひとりが正しい聖書知識をしっかり身につけ、異端の教えに敏感に反応できるようになりましょう。それでも迷ったら牧師にご相談を!