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牧会コラム

#277 教会の3大祭りについて聞いたことがありますか?

教会には一年を通して多くの記念日がありますが、特に「三大祭り」と呼ばれる日があります。それは、クリスマス・イースター・ペンテコステの3つです。それぞれの祭りには、神の愛と救いの計画が豊かに示されています。

 クリスマスは、イエス・キリストがお生まれになったことを祝う日です。神が人となってこの世に来られたこと—それは、遠く離れていた私たち人間を救うための、神さまの壮大なご計画の第一歩でした。貧しい馬小屋に生まれたキリストの姿には、すべての人に寄り添う神のへりくだりと愛が現れています。

 イースターは、イエス・キリストがよみがえられたことを祝う日です。十字架で死なれたイエスさまが、3日目に墓からよみがえったという出来事は、キリスト教信仰の核心です。これは単なる奇跡の話ではなく、「死」や「絶望」さえも打ち破る、神のいのちと希望の宣言です。罪によって神から離れた人間に、永遠のいのちによる救いが与えられる道が開かれたのです。

 そしてペンテコステは、復活後に天に昇られたイエスが、約束の聖霊を地上に送ってくださったことを記念する日です。この日、弟子たちは聖霊によって力を受け、全世界に福音を宣べ伝える使命をいただき、街に出ていきました。ペンテコステは、教会の誕生日とも言われます。人間の努力ではなく、神の霊によって新しい命と使命が与えられる―それがこの祭りの本質です。

 これら3つの祭りは、過去の出来事を記念するだけでなく、「今」も私たちに語りかけています。神さまはあなたの人生にも訪れようとされています。私たちと同じ人としてお生まれになり(クリスマス)、私の罪のために死んでよみがえり(イースター)、今もともにいて日々を生きる力を与えてくださる(ペンテコステ)神さまが、あなたを招いておられるのです。この3大祭りを通して、神の愛を知るだけでなく、その愛に応えて生きる人生を始めてみませんか。イエスさまは今もあなたの心の扉を静かに叩いておられます。