教会はペンテコステの日、聖霊降臨の出来事によって始まりました。もっと正確には、弟子たちの上に聖霊が臨まれると、彼らは出て行って福音を宣べ伝え、その日のうちに3000千人が弟子に加わり、そうして最初の「教会」が登場しました。ただ、それは私たちが一般的に考える教会とはちょっと異なるものでした。大きな会堂もなければ、組織もありません。聖書の記述からは教会本来の姿を垣間見ることができまる。使徒2:42, 46, 47をまとめると、教会では次のことが行われていたことがわかります。①家々でパンを裂き(喜びと真心をもって食事をともにし)②神を賛美し③使徒たちの教えを守り④交わりを持ち⑤祈り⑥毎日心を一つにして宮に集まっていた、とあります。主の弟子となった人々は、家々に集まって、①〜⑤のことをしていたということです。①のパン裂きは食事と聖餐の両方の意味を持ちます。主の弟子たちは、集まっては食事を分かち合い、その度にパンとぶどう酒を持ってキリストの体と血を覚えたのです。その後には②のように主を賛美する歌をともに歌いました。次には、弟子たちによって教えられた主のみ言葉を教えていただき、どのように守るのかを学びました。④の交わりは、幅広い意味で生活の出来事について、あるいは日々の悩みについて分かち合う時間だったことでしょう。そして、分かち合われた悩みや様々な問題について⑤の祈りを通して主に助けを求めたことでしょう。これらが主の弟子に加えられた人々の集まりの内容でした。家で集まる教会、これを私たちは「牧場」と呼んでいますが、その中身においても新約時代の教会の姿とそっくりです。牧場が目指すのは「良い交わり」ではなく、御霊の力によって生まれたオリジナルの教会の姿を取り戻すことです。何よりも、牧場は楽しいものです!
次回は⑥の宮に集まった弟子たちのことについて学びましょう。