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牧会コラム

#232 日本にあるもの、日本にないもの

夏の休暇としていただいた期間、九州にいる同僚宣教師の教会を訪問するという主な目的を立て、往復の道のりにはこれまで訪れたことのない四国、中国、九州地方を訪問するルートを組みました。ほとんど寄ったことのない12県を訪れ、3つの教会(光の森聖書教会、徳島福音キリスト教会、柳川教会)を訪問できたことが一番の収穫です。その道のりは美しい自然の景色と人々の優しさに触れながら、日本の素晴らしさの再発見のときとなりました。緑豊かな山々の間をよく整備されて道路を走りながら、初めて目にする日本海は本当に美しいものでした。

 実はそれだけではありません。行く所々にいろんな教会の姿が見えたのです!古い町並みの中に溶け込んでいる教会の姿はとても素晴らしいものでした。立派な教会も小さな教会もありましたが、全ては主の教会です。

 しかしながら、どの教会も活気があるようには見えませんでした。掲示板は古びていて、周辺には人影がありません。旅行中に、知人の先生方や訪問先の教会の兄姉以外のクリスチャンに出会すことはありませんでした。日本でたまたまクリスチャンにお会いできる確率は非常に低いものです。日本には多くの教会がありますが、その教会を満たすクリスチャンの数はあまりにも少ないのが現状です。教会が建っていても、地域に福音を届ける役割がしっかりできていないのかもしれません。日本の多くの人々は福音を聞くために待っています。いち早く人々に福音を届けなければなりません。この日本が、素晴らしい自然の景色をお造りになった創造主を信じる人々で溢れる「神の国」になってほしいと心から願っています。