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牧会コラム

#200 今の時代に「信仰継承」を考える

昨今の日本のメディアでは「宗教2世問題」と題してさまざまな意見が語れています。そのほぼすべてがネガティブな視点ばかりで、宗教を持つ家庭で育った子どもたちについて「被害者」「洗脳」「暴力・虐待」「自由を奪われた」などと表現されています。そのような時代に生きる私たちクリスチャン、教会は「信仰継承」の課題について悩んでいます。信仰継承を願っての取り組みが、世間の目には「宗教2世問題」に映りかねないからです。どうしたら知恵を持って取り組むことができるでしょうか。土曜日の同テーマのセミナーも参考にし、いくつかの論点で考えましょう。

 ①確かに「宗教2世問題」たるもの存在します。そのほとんどは旧統一教会などの新興宗教、あるいはカルト宗教に関わるものです。2世問題は宗教の「中身」の真実性と倫理・道徳性に起因します。貪りの宗教からは虐待と搾取しか生まれません。②同問題の「被害者」の中には「キリスト教」系の家庭の子どもたちもいます。一言にキリスト教と言っても非常に広いのですが、問題になっているのは「エホバの証人」などの伝統的な教会からは異端に部類されるグループです。そのような教会では真理でないルールを絶対化し、子どもにも大人にも押し付けます。③プロテスタントのクリスチャンホームの中にも虐待があるとまれに聞きます。そのような親があるなら、本当に救われたキリスト者であるか疑わしいと言えます。なぜなら主は一人ひとりの存在と人格を尊厳するお方であられるので、私たちも当然そのように子どもたちを接するべきだからです。 本当の信仰継承は成熟した大人クリスチャンたちの背中を見ながら教会共同体の中で育まれた子どもたちのうちに主がなさる素晴らしいみわざなのです!