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牧会コラム

#184 キリスト教学校教育が切実な時代です

去年から1年ほどかけて受講していたオンライン講義ですが、主にキリスト教育について学ぶ貴重な時間となりました。キリスト教教育にはいろんな側面があるのですが、とりわけ、キリスト教学校教育という面で見ると、日本に切実に求められている働きであるように感じます。キリスト教学校にはどのような教育が相応しいのでしょうか。キリスト教世界観のクラスを教えてくださったユ・ギョンサン教授は次の6つのポイントでキリスト教世界観運動に求められる教育のあり方を定義します。

 ①全人的次元の教育:知情意全領域においてキリスト教世界観から世界を見る目を養う教育を行います ②聖霊の満たしを基盤とする教育:霊的戦争において常に勝利する霊性を養います ③生活の実践を志向する教育:学んだ通りに生きる訓練も教育の一部として行います ④物語で伝える教育:物語に溶け込んがキリスト教の価値観を汲み取り、世界というのコンテクストに信仰を溶け込ませて生きるようチャレンジをします ⑤信仰共同体を基盤とする教育:教会が子どもの信仰の胎盤として養い育てる役割を担います ⑥次世代を育てる教育:信仰継承を優先した教育を行います

 このようなキリスト教学校教育は、学校だけでなく、牧場も小さな教育の場として用いられるべきです。子どもたちに接するすべての信仰の先輩たちがキリスト者の全人的に成熟した姿を見せ、信仰共同体の中で次世代が育成されるように努めます。牧場は「背中を見せる」教育の場でありたいですね。でも、いつか私たちの教会ではキリスト教学校教育という分野においても何らかの形で貢献したいと願っています。そのための人材、インフラ、ビジョン等が養われていくように祈り求めましょう!