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牧会コラム

#136 教会員登録カード作成のお願い

突然ではありますが、教会員登録カードの作成を行います。これは、随分前からその必要性に迫られていたものですが、やっと重い腰を上げて取り組み始めることができました。これはすでに受洗や転入会等で教会員となられた方々に作成していただくものです。その目的と用途について確認したいと思います。

 主な目的は教会員個人と教会との繋がりを明確にすることです。日本には江戸時代から「寺請制度」と呼ばれるものがありました。住民登録をお寺で行い、仏教徒であることを確認するためです。実はその本来の目的は、キリシタンを排除すべく全ての人を寺に紐付けして管理・監視するためのものでした。今では住民登録は市役所で行うものとなりましたが、檀家制度は残され、仏教そのものは形式化したものの、葬式仏教としての関わりは持ち続けているのが現状です。そのようなお寺との関わりは古くから家に受け継がれてきたものであるという認識が強いので、クリスチャンになってからもなかなか断ち切ることが難しいと感じる方や、檀家から離れることに抵抗を感じる方もおられます。なので、教会では「教会籍」を設け、教会員は教会という共同体(コミュニティー)にしっかり繋がっていることを確認します。教会員登録カードはその意思表明を確認するための書類として用います。また、ご自身のこと、ご家族のこと、葬儀と埋葬に関するご希望をお聞きし、教会ではご家族への配慮を行い、将来のことを備えます。すでに教会員となれた方々は時間をかけて丁寧に作成し、教会員としての明確なアイデンティティーを持って信仰の歩みを教会と共に歩んでいきましょう。