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牧会コラム

#186 教会の部分として使える奉仕者

パウロが教会について記している次の聖書箇所に注目します。「教会はキリストのからだであり、すべてのものをすべてのもので満たす方が満ちておられるところです。」(エペソ1:23) まず注目すべきは、教会をキリストの「からだ」であると喩えているところです。からだには指令を出す「かしら」と実際に動く「手足(節々と筋))」によって支えられています。「このかしらがもとになって、からだ全体は節々と筋によって支えられ、つなぎ合わされ、神に育てられて成長していくのです。」(コロサイ2:19) それは、神の共同体を地上に建て上げるのに有益なだけでなく、共同体につなぎ合わされた一人ひとりの成長にも繋がるのだと言います。つまり、奉仕には大きく二つの目的、すなわち①キリストのからだを建てあげることと②自分自身の成長があると言えます。

 ①を成し遂げるため、奉仕者は主に仕える心の姿勢で教会に仕えます。奉仕は、礼拝の前の準備の段階のものから、礼拝後の後片付けまで広範囲にわたります。さらには、平日、誰の目にも触れないけれども、キリストのからだを建てあげるために大事な奉仕もあります。それぞれの奉仕を通して、教会が美しくて尊い存在であることを実感していただきたいですね。②は①のプロセスで成し遂げられます。人と教会に仕えるためには自分を低くする必要があります。時間的、金銭的犠牲が求められます。楽しい時もあるけど、苦しみを耐える必要もあります。これらの一連のプロセスによって成熟したクリスチャンへと成長していくのです。

 私たちの小さな奉仕によって、教会は主の恵みに満たされた共同体となっていきます。喜びと感謝を持って仕え、励まし合いましょう!