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牧会コラム

#286 夏の休息を楽しみましょう

今年の夏は例年に増して暑い日々が続いています。2週間以上も雨が降らず、台風さえも来ない異例の猛暑の中を日々生きています。例年の教会の夏は、アワナクラブや聖書学び等で忙しく過ごしていましたが、今年の夏はアワナもお休みにし、全体での聖書学びもお休みとさせていただきました。どうしてでしょうか。2つほどの理由を共有します。

 まず一つ目の理由は、「聖徒の交わり」により焦点を置くためです。使徒信条でも告白されている聖徒の交わりという考えは、聖書の根底にあり、地上の教会が大切にすべき事柄です。三位一体の神様は、唯一の神であられますが、お一人でおられるお方ではありません。父、子、御霊のお三方が常に完全一致できるのは、深い交わりがあるからです。神のかたちに造られた私たちも、これらの性質を受け継いでいるため、交わりをしたいと願う思いが与えられています。問題は「誰と」交わるかです。世の友との交わりが深まると、世の心配が心を支配していきます。物質的な世界に心を奪われていきます。しかし、信仰の友との交わりは、私たちの信仰を強め、主に目を向けさせ、希望と喜びに満たされます。だから、教会での交わりを大切にし、そのための十分な時間を取りたいのです。伝道のためのプログラム、教育のための学びも大事ですが、この夏は、愛餐の交わりとその後に続くゆったりした時間に、たっぷりと交わりを喜んでいただければと願っています。

 もう一つの理由は、開拓7年目に差し掛かった私たちの教会の歩みをほんの少し緩めるためです。教会を建て上げ、成長を期待しつつ、全力疾走で走ってきましたが、ここで一度力を緩め、休息を得、再整備して、新しく歩み出したいと願っています。

 主が結び合わせてくださった教会家族は一人ひとりが尊い存在です。深い交わりを通して、心の一致と主にある平安を味わう夏を過ごしていきましょう!