教会でよく耳にする「デボーション(あるいは、ディボーション)」とはなんでしょうか。「献身」という意味の「devotion」から取られた言葉ですが、その用い方は日本独特で、世界的には「Quiet Time」(静寂の時間)と呼ばれることが多いです。忙しい1日のうち、静まって聖書のみ言葉から神様に傾聴する時間を取り、黙想することがその主な考え方です。デボーションにはどのような有益があるのでしょうか。
①聖書を習慣的に読む訓練となります。毎日聖書を読むことは望ましいことですが、なかなか手に取って読むことが難しかったりします。でも毎日デボーションを行なっていれば、聖書を読む習慣をつけることができ、み言葉を身近に置いて読むことができます。注意すべきは、聖書学びとならないこと。知識を積むための時間ではないことを覚えたいです。②神様に聴き、交わることができます。デボーションはみ言葉を単に読み進めるのではなく、読んだみ言葉を何度も噛み締めながら、そのうちに語られる神様のみ声を聴くように努めます。神様は聖書のみ言葉を通して私たちに語りかけて下さいます。「今悩んでいるあの問題について主はなんとおっしゃるかな?」「どうしたら今日1日を主と共に歩めるかな」などという身近な日々の祈り課題に対して、主は誠実に応えてくださるお方です。日々のみ言葉の黙想を通して語られる主のみ声に耳を傾けます。③み言葉を行うものになるために有益です。デボーションの最後には、献身の祈りを捧げます。み言葉を通して語ってくださった主のみ声への応答としてできる小さな一つの行動を見出すために努めます。「想い」に留まらせるのではなく、小さな実践によってみ言葉が生活の中で生きるのです。(続く)