先週に引き続き、家の教会のアイデンティティーを確認し、家の教会による教会形成を目指します。今回は家の教会を支える3つの軸について学びます。3つの軸とは、①牧場の集い、②道コースの学び、③主日共同礼拝のことです。それぞれは、クリスチャンとしての成熟な人格形成と霊的成長に必要な「知、情、意」を満たすものです。
一つ目は牧場の集いです。初代教会は専有の会堂を持ったず、信徒の家で集まり、パンを割き、み言葉を分かち合い、祈りを捧げていました。家に集まる様子から「家の教会」と呼ばれていますが、その集いは、羊の群れが集まって草を食べる様子に似ていることから「牧場」と私たちは呼んでいます。集まって、共に食事し、賛美し、み言葉の恵みを分かち合い、祈り合う牧場の集いはクリスチャン共同体の理想的な姿ではないでしょうか。そのような温かな交わりからは、人の「情」が満たされます。
二つ目は道コースの学びます。私たちの教会では、これまで「いのちの道」の学びを実施してきました。いのちの道以外にも「確信の道」「新しい道」「祈りの道」などなど、たくさんの学びを提供します。大事なのは「知」の満たしを通して幅広い聖書知識と人生の知恵を得ることです。
三つ目は主日共同礼拝です。初代教会は小さな家の教会で礼拝を捧げましたが、時折大きな家で集まって礼拝を捧げていたようです。現在の主日礼拝は、家の教会たちが集まって捧げる「共同」の礼拝として理解します。ここでは、それぞれの意思による信仰決心を促す「意」を扱います。
これらの三つの軸を大事しつつ、家の教会による教会形成に教会のみんなが心を一つに取り組んでいきたいと願います。すべては、聖書が教える新約教会に立ち返るためであり、それによって「魂の救いと弟子作り」の使命を果たしていくためです!