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牧会コラム

#204 クリスチャンとしてハロウィンの正しい過ごし方

世間では10月31日はハロウィンとして騒いでいます。一見すると、いろんな派手なコスチュームに身をまとい、子供から大人まで楽しめるイベントのように見えますが、その本来の意味を知ると、楽しんでばかりいるわけにはいきません。クリスチャンとしての価値観を持ってハロウィンをどのように受け止めるべきかを正しく学びましょう。

 ハロウィンは、万聖節(11月1日)の前夜祭のことで、古代ケルトを起源としてということです。「秋の収穫を祝い、悪霊を追い出す祭り」とも言えます。アメリカに渡ったのち、商業目的で発展させられ、国の一大イベントとして認識されるようになりました。日本での広がりはアメリカからの影響でしょう。ハロウィンのイベントとして幾つのことが行われます。①「トリック・オア・トリート」。「お菓子をもらえないとイタズラをするぞ」という意味で、子どもたちが家々を回ってお菓子をもらいます。仮装した子どもたちの姿はかわいらしいのですが、由来は、古代ケルトの使者のための儀式に用いるケーキの材料を乞いに回ったことが由来とされています。②仮装。悪霊を怖がらせ追い払うためです。③ジャック・オ・ランタン。カボチャの飾り物ですが、こちらもやはり悪霊との関連があります。諸説ありますが、悪人のジャックが死んで魂がカボチャ(本来はカブ)に永遠に閉じ込められたことを形象化したものです。

 これらの由来を知りながらハロウィンを楽しむ人はどれほどいるでしょうか。実際には少ないと思います。それでも、その由来は骸骨化しても、形に込められた意味は残ります。知恵ある人は、それらの意味をしりつつ主が喜ばれないことをしない人です。